従業員に命令ではなく問いを与える

今だからこそできること

今の状況が10年続いても稼ぎ続けられるビジネスは?

これをタイトな締め切りを設定したり、しっかりとした具体的なプレゼンを要求すると、かなりの負担になるのでお勧めしませんが、従業員にこんな問いかけをしてみてはいかがでしょうか。少し気分的にゆとりのある雰囲気の中で、何を言っても駄目だしされない環境を作って話し合ってみます。その問いが

「今の状況が10年続いても会社が安泰でいられるアイデアはどんなもの?」

というものです。

コロナ禍において売り上げを下げた企業もあれば、今は大丈夫だけどこの先のことが心配な企業もあるでしょう。多くの中小企業は、そもそもがビジネスモデルが古くなっている可能性があります。そこから脱するためには、いろんな人たちのアイデアが欲しいところですし、社内の誰かが言い出しっぺになるとその人を中心にプロジェクトを動かし始めることも可能になるのではないかと思います。

もし今少し暇になっているとしたら

例えば会社の仕事が少し減っていて、若干暇になっているとしたら、そんな次への取り組みを始めるには最適なタイミングなのかもしれません。固い言葉でいえば、新規事業の立ち上げですが、もう少し軽い感覚がいいと思います。航空会社の社員が内職のような仕事をしているという話を耳にしましたが、そんな形のことでもいいと思いますし、そこから進化させたものでもいい。今まで培ったノウハウや設備、人材を使ってできることが何かないでしょうか。

日ごろはルーチンワークの忙しさで考えるという大事な時間をとることが難しいと思うのですが、今ならそれが可能です。その大事な時間をぜひ未来に活かしたいと思うのですがいかがでしょうか。

考える、という仕事が意外と必要に迫られないとやらない

起業の時に考えたっきり考えていない?

中小企業においては、たいてい起業時にはたくさんのことを考えているはずです。何しろすべてが初めての経験なのですから。しかしそれが安定的に回り始めると、考える必要もなく、ビジネスはルーチンに回っていきます。それはそれでありがたいことなのですが、逆にそれが何十年も続くかというと、そういうわけにもいかなさそうです。ということで、節目節目にいろんなことを考えていかないといけないわけです。しかし、考えるという行為にはそれなりに、「よっこらしょ」と重い腰を上げる必要があります。ならばこの、コロナ禍というとても特殊な状況を節目ととらえて考えてみる、というのは一つの手かもしれません。

若い感覚を取り入れてみる

例えば自動車メーカの新車開発。開発時点ではとてもエッジが効いて、楽しみな車だな、と思うものが発売されると角が取れてつまらない車になることはよくあります。理由は簡単で、最終決定を行う役員の人たちが、若い人の感覚を理解できず、失敗しない無難な方向を選ぶからです。そして無難な商品に魅力があるわけもなく、売り上げはどんなに頑張ってもそこそこ。そんなことが結構あったんじゃないでしょうか。

会社としても、今までの決定賢者の決断で今一つパッとしないなら、いっそのこと新しい考えを取り入れるのも一考だと思います。もしその内容があまりに成功可能性が読めないものであれば、失敗しても受けるダメージを一定程度までと限界を決めてやってみるとか、いろんな方法があるんじゃないかと思います。

こんな時だからこそ時間が取れる会社は、考えてみる、ということを取り入れてみてはいかがでしょうか。

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