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商売の基本はここにあり!?
エキサイティングな「フリーマーケット」
恥ずかしながら、フリマアプリというのを初めて使ってみました。私が使ったのはメルカリですが、ラクマとかまたオークションサイトも今もあるようです。基本的には手元にある不用品を出品し、買い手がそれを買ってくださる。メルカリの場合(たぶん他のアプリも同様)、匿名でのやり取りや商品の発送が行える工夫がされいて、比較的安心して使えるようです。(もちろんトラブルはゼロではないようですが)
私は、娘が間違って買ったものをメルカリで売ってほしいと言われたので、軽い気持ちでやってみました。すると、やっぱり同じようなものがたくさん出品されていて、相場に合わせた値付けをするのですがなかなか売れません。
じゃあ値段を下げてみるか、と値下げします。しかし、売れません。なのに、自分より全然高い値段をつけてる人が売れていく。なんだ、この違いは?と頭を抱えてしまいました。しかしどうやら、売買の実績や、それに対する評価などの信頼性を見られているようです。
つまり、値段が全てではない、ということです。
値段の問題ではない!?
どうしてもリアルビジネスにおいて、売れない、お客様が店に来てくれない、となると一番初めにさわるのは値段になりがちです。しかし、メルカリなどをやっているとよくわかるのですが、同じものが出品される中で、購買者は値段だけではなくいろんなものを見ているようです。送付方法や、売買実績、いつ送ってくれるかとか、商品の梱包方法。そもそも、探している人の目に届く必要があるので、そのための工夫など。さらに、出品後時間がたてばたつほどその商品は見つけられにくくなりますから、そういった対応も必要になります。
つまり、リアルビジネスでも値段だけではなくて、もっともっとできる工夫があるはずではないかと実感できると思います。
それが口で言っただけでもわかりにくいのですが、こういったリアルな「市場」での経験で沢山のことを学ぶことが可能になります。
小さなビジネスを経験してみる
経営者意識のその前に・・・
経営者の方が社員さんに、「経営者意識を持て」という話をされるケースはけっこう多いと思います。言いたいことはわかりますが、それはたぶん難しいと思います。なぜなら、そういった意識を持つべき動機が見当たらないのですね。もちろん、そういった意識を持てば成長が速まります。だから本人にとっても良い影響があるのですが、なかなかその効果を想定して積極的に経営者意識を持つというのは難しいと思います。
一方、商売人としての意識を持ってもらうのは、こういった小さなビジネスを任せることで可能となるかもしれません。一つ考えられるのは、たとえば会社で使っていたプリンタのインク、プリンタが壊れて使えなくなったためだぶついたストックをメルカリなどで売ってみる。そういったところでの試行錯誤、顧客とのやり取りにおける顧客の想いや対応、そんな事を学べればコスト度外視でもまったく問題ないと思います。会社としては儲けることが目的ではないですが、お金のやり取りのある緊張感の中で人が育つ可能性は高いと思います。
ビジネスの種はたくさんある
今はこういったフリマアプリだけでなく、たとばnoteという媒体では、コラムや情報を販売する仕組みがありますし、それ以外でもいろんなものを売ることが簡単にできるようになっています。会社の本業というわけにもいかないものが多いとは思いますが、何かしらのテストとして、社員の時間の一部と会社のリソースをこういったことの研究につかうのもアリではないでしょうか。或いは何か新しい展開のきっかけが使えるかもしれません。
この場合の心配としては、そのビジネスがうまくいくと独立してしまう恐れはあるかと思います。しかし、リクルートの組織はそんなイメージのようで、社員がどんどん独立し、独立した会社とリクルートの取引でリクルートも成長していくという仕組みが出来上がっているようです。中小企業でも同じようなスタイルは実現可能かもしれません。
