一度変化したら元には戻れない

嵐はいずれ過ぎ去るのか?

バブル後の経営者の一言

私自身は、仕事を始めたのがちょうどバブル経済が陰りを見せ始めたころ。そのころ、多くの中小企業経営者の会話は、「いずれ元通りになる」という前提のものが多かったように思います。「いつになったら景気は元に戻るのか・・・」といったお話をよく伺いました。

しかし、そこから数十年。もうあの時のようになることは、誰もが諦めたと思いきや、今も結構そんなことをおっしゃる方は結構いらっしゃいます。「いつになったら、経営環境は良くなるのか」と。しかし、私はこう思います。そんな日は、永遠に来ないんじゃないか、と。

世の中は変わってしまった

その理由は、経済政策の失敗もあると思います。ただ、そこを責めたところで何一ついいことはありません。やるべきことは、今の経営環境に合わせてどういう経営をしていくかを考えて行くことでしょう。

たまたま、P・F・ドラッカーのこんな言葉が目に飛び込んできました。

企業家は変化を健全かつ
当然のことと見る。
企業か自らが変化を引き起こすとはかぎらない。
むしろ企業家が変化を起こすほうが稀である。
しかし企業家とは、変化を探し、変化に対し、変化を機会として利用するものである。

『イノベーションと企業家精神』P・F・ドラッカー

なんともおもいことばです。

後戻りのできない変化

二種類の変化

世の中には二種類の変化があります。それは、変化しようとしても、なかなか変化できないという揺り戻しのある変化。これは、個人単位では心の中にある免疫システムがそうさせますし、組織単位でもその免疫システムが強く働くことが多いものです。人は変化を嫌う生き物ですから、未知へ向かう変化はたいてい敬遠され、物事は前に動きにくい。これが企業が変われない原因です。

いっぽうで、否応なく変わらざるを得ないシーンがたまに訪れます。それは法律やルールの変更に伴うものであったりします。また、大規模な災害などで余儀なくされる変化などは戻りたくても戻れない変化と言えるかもしれません。

現在、コロナウィルスの蔓延に伴い、例えば在宅での勤務などの動きが進んでいます。これは数年来「そうしたほうがいいに違いない」と言われ続けていたにもかかわらず、大きな組織の壁を破ることができず実現しなかったことが一気に進んでいます。じつは、大企業はこれを準備してはいたので、今回のウィルス騒ぎで一気に取り組みを前進させました。これは、普通なら3年、5年かけてやろうと言っていたことの先取り。この変化は後戻りしないでしょう。

次に進む決意

このじき、「いつになったら元に戻るのだろう?」という思いを持たれている人は結構いらっしゃると思います。そうやって今か今かと待っていると大変なんですが、もう世の中は変わってしまった、という前提でみると少しは楽になるかもしれません。実際のところ、「今だけの緊急避難的な対応」が、そうとは限らない状況になってしまうことはけっこうあると思います。と同時に、会社と従業員の関係も随分変わってくる可能性はあると思います。会社に毎日出社していたから、否が応でもそこへの帰属意識を持っていたわけですが、それがなくなると感覚はもう少し軽くなるかもしれません。

働き方の変化とともに、いろんなものが変化してくることと思います。そういった変化を先取りできると、これから飛躍できる会社となることができるかもしれませんね。

変化を機会として利用したいものですね。

Arek SochaによるPixabayからの画像

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