建設的な会議をするために

旅の話から始める

1兆ドルコーチの言葉

スティーブ・ジョブズ(アップル共同創業者)、
エリック・シュミット(グーグル元会長兼CEO)、
ラリー・ペイジ、セルゲイ・ブリン(共にグーグル共同創業者)、
ベン・ホロウィッツ(『HARD THINGS』著者)、
マリッサ・メイヤー(ヤフー!元CEO)、
チャド・ハーリー(ユーチューブ共同創業者)……

これだけ多くのビッグネームに影響を与えたコーチ、ビル・キャンベル。

彼が、会議を始める際にまずは「旅」の話を聴くことから始めるそうです。

社員への関心

ビルの関わる組織では、毎週月曜日の午後1時から会議をするそうです。その冒頭、かれは、一人一人の顔を見ながら、先週末に家族と過ごした旅の話を聴くのだそうです。子どもと湖に釣りをしに行った人、夫婦でちょっとしたバカンスに出かけた人、友人たちと山登りに出かけた人・・・。

決して難しいことではないはずですが、ビジネスの現場では実務の話一辺倒になりがちです。しかし、チームを構成するのは「人」です。その人を単なるビジネス上の「部品」としてではなく、人として扱う。そうしたことが、チームの結束を高めていくのかもしれません。

私たちの会社でできる工夫

ある会社での調査

以前にもご紹介しましたが、ある企業では会社に対するロイヤリティ(忠誠心)を高めるために、何をすればいいかを探る実験を行いました。Aグループでは、新入社員に対し、会社の歴史などを学ばせる研修を行い、会社の名前の書かれたおそろいのパーカーが配られました。

Bグループでは、新入社員に対し、新入社員それぞれが会社に志望した経緯や自分の思いを語ってもらう時間を作りました。そして研修終了後には、会社の名前にプラスして、その新入社員の名前を書いたパーカーをプレゼントしました。

数か月後、Aグループの定着率は今までと変わらず、Bグループでは離職率が激減したのだそうです。本人たちは、どんな研修をしたかは忘れていましたが、「とてもいい時間を過ごした」という記憶だけはあったそうです。

ここからわかる事は、会社の事を教えるより、会社は社員一人一人に関心を持っていますよ、というメッセージを発信するほうが、会社へのロイヤリティは高まるという事です。

たとえばGood&New

こういったところで、私どもがやっている工夫は『Good&New』というワークです。毎朝朝礼で、「24時間以内にあった良かったこと、若しくは新しい経験」を1分以内で一人一人が発表します。内容は仕事に限りませんから、当然プライベートな話もすることになります。そうやって相手の人となりを知り、そこに耳を傾ける。そういったことを仕組みとしてやっています。

その際、クッシュボールというちょっと変わったボールを使います。これを次の人にポーンと投げることで、身体を動かしたり、色や形から脳への刺激を受けたりするツールなのでぜひ使っていただきたいと思います。(Amazonなどで数千円で購入可能)

クッシュボール Mamoru MasumotoによるPixabayからの画像

またこれは、「リフレーミング」という効果があります。発表するためには、「よかったこと」を思い出す必要があります。これはつまり、物事の「よい面」に視点を集中させるという意味で、ポジティブな人間に変化していく効果も期待できます。

ぜひお試しください。

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