社員の得意なことリストを作ってみる

なぜ小学生は一瞬でサッカーの役割分担をできるのか?

短い休憩時間に発揮されるチーミング

私が子どもの頃なら野球。今の子供ならサッカーでしょうか。お昼休みなどにグラウンドに出て、みんなでこういったチームスポーツを楽しむとき、とても重要なのが、それぞれのポジションです。

子どもたちは、何かしら基準があるわけではないのに、なぜかスムーズにポジションが決まっていきます。それはなぜだろう?と割と真剣に考えたことがあります。その時ハッと気づいたのは、「メンバー1人1人が何ができるか、何が得意で何が苦手化を知っているから」という事でした。

これは自分のなかで大きな気付きとなっています。

社員のメンバーの得意技を知っていますか?

そこで知り合いの経営者や、経営幹部にこんなことを聞いてみました。社員さん一人一人の得意技を知っていますか?と。ええ、皆さん「ちゃんと知ってるよ」とおっしゃいます。しかし詳しくきいてみると、あくまでそれは社内で与えられた役割です。例えば事務担当社員を、「この人は事務手続きのスペシャリストだ」といいますが、それはあくまで与えられた役割。その人が、本当に事務に適しているのかはよくわかっていないのではないでしょうか。

私の知る限り、事務能力で言えば、「常に物事を改善し続け、同じことをやることが苦痛に感じるタイプ」の人と、「何も考えず単純作業を繰り返すことにモチベーションを感じるタイプ」の人に分かれます。

そんな状況で、後者の人に「業務の改善提案」を求めても、難しいのです。前者のスタッフなら1時間でできることが、後者の人に頼めば1週間かかっても満足できるものができない可能性だってあります。

私達は、社員に「与えた役割をこなしている」から、その仕事が得意と考えがちです。しかし、もっと本質的な部分をみて、活用するほうが良いのではないでしょうか。

StockSnapによるPixabayからの画像

ある事務社員の隠れた才能

ただの後方支援から、プロジェクトリーダーへ

私自身、こんな経験があります。私どもは保険の代理店ですから、事務というのはとても大事です。そういった意味では失敗は許されませんし、迅速性も同時に求められます。ある事務社員はその両者を持っていて、非常に優秀だと感じていました。

しかし、ある時に、会社のマーケティングを担当してもらうことにしました。他にできそうな人もいないので消去法でのばっ的でした。しかし、初めて見ると、その素質が非常に高いのです。常に工夫を絶やさず、どんどん人集めをしてくるのです。

その時感じたのは、事務のようなマニュアル通りの動きをさせるより、自分で考えて動く方がその人にとってはまさにその才能を発揮させることができるんだ、という事です。

仕事の種類に人を当てはめるか、人に合わせて仕事を作るか?

この時感じたのは、今ある仕事に人を当てはめていく、というより、その人の持ち味をどう活かすかを考えながら仕事全体を設計していく、という事がとても大事なんだな、という事です。

中小企業は限られたリソースの中で、もれなく業務をこなしていく必要があります。そういったときに、「人を活かす」といっても難しそうに感じますが、案外、やってみるとできてしまうものです。なにしろ、その人が普段発揮している以上のパフォーマンスを発揮し始めるのですから。

まずは「凄い事リスト」から

実は人は自分の得意分野をあまり知りません。なぜなら、何の苦もなくできてしまうからです。だから、周囲の人がそれを見つける必要があります。そのために、社内で「あの人は〇〇をやらせたらスゴイ」という情報を集める必要があります。

そういった会議などを企画していくと何が起こるか、といえば、会社へ対するロイヤリティが高まります。その理由は以下の記事を参照してみてください。

さらに、社員間で得意なことと不得意なことが明確になると、協力関係を結びやすくなります。

私もまだこういった社員同士で得意・不得意分野を発見し、共有する具体的な実施方法については試行錯誤中ですが、うまく、仕組化できるとかなりチームを強化できるようになるのではないかと思います。

もしいいアイデアがあれば、ぜひ教えてくださいね。

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