部下のことをどれだけ知っているか?

話し合いもせずに最適な守備に就く理由

小学生のチームに学ぶ

皆さんは小学生のころ、休憩時間にみんなで何かスポーツをやって記憶はないでしょうか? 私の世代は野球でした。今のお子さんなら、サッカーかもしれませんね。

さてこの時に、それぞれが自分のポジションを決めるわけですが、意外ともめ事もなく適材適所、それぞれのポジションに収まっていたような記憶はありませんか?

投げるのが得意でピッチャーをする人間。
走るのが速いから、1番打者。
ちょっと守備が苦手だから、ライト。

まあ理由はいろいろですが、誰も話し合うでもなくそれぞれの守備が決まっていきます。それはなぜでしょうか?
簡単です。

その守備に必要なスキルと、
メンバーがもっているスキルを
全員が共有しているからです。

Keith JohnstonによるPixabayからの画像

役割とスキルを明確にする

役割を明確にする

まず大事なのは、チームにおける役割です。
たとえば、リーダーを任命するとすれば、リーダーの役割はどういうものか?です。誰よりも売上を上げられる営業リーダーが必要なら、セールス力が必要です。

そうでなくて、メンバーをまとめて、力を一つに集結させることで売り上げを最大化するなら、ファシリテーション能力が必要でしょう。

とかく、ビジネスシーンでは「あれも、これも」と一人の人、一つの役割に求めがちですが、現実はそんなスーパーマンいるはずがありません。だからある程度絞り込んだ役割が必要です。

この立場の人は何をすればいいのか、何を期待されているのか。
これが意外と明確にされていないのです。
だからたとえば、課長が部下をこき使って社内のムードが最悪になったりすることもあります。

社員一人一人のスキルを明確に

ここでもう一つ重要なのは、メンバーのスキルです。
Aさんは単純作業をやらせれば延々と続けられて丁寧
Bさんは仕事の速さにかけては天下一品
Cさんは周辺知識に強く、俯瞰的な視野を持っている
など。

実は、野球チームでも投げられる人、打てる人、走れる人、といった得意なスキルが明確だと、守備を決めやすい。
しかし、実際のとこ、社員のスキルは何を持っているのかを知らない上司が意外と多い。
仕事というフィルター、上司から見て担ってほしい役割というフィルターをとおしてしか部下を見ていないと、その人の特性を知りえなくなります。

たとえば、極端な話ですが、社内に趣味でコスプレイヤーをやっていたがいたとします。多くの場合その衣装は自作ですから、様々に工夫して、コスプレ衣装を作っていく必要があるので、柔軟な思考ができる可能性があります。それが仕事で発揮できれば、とても期待できそうです。

しかし、仕事上のスキル、というフィルターを通してみれば、そのような特徴は見落としてしまうかもしれません。

人を見よう

こういったことを、考えて行くにあたって、誰がどんなスキルを持っているかを社内で誰もが知っている状態を作ることができれば、とてもいいと思いませんか?

かつてはそれを「飲みにケーション」なんて言って酒の席で確認したわけです。(酒の席なので活かされる確率も低かったかもしれませんが)
こういったことを例えば会議の前にでも、自分の自慢話や誇れる話をする機会というか、近況報告をする時間とか、もてるといいかもしれません。

飲みにケーションで2時間かけるのも楽しくていいですが、15分程度でできる方法もたくさんありますので、工夫してみてください。

Gerd AltmannによるPixabayからの画像

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