初期のGoogleが採用したリクルート戦略

リクルーティング×マーケティング

採用戦略にもアイデアが必要!?

いい人を雇いたいと思ったなら、できれば候補者は20人は欲しい。ある経営者がそんなことをおっしゃっていました。ただし、昨今のリクルート環境を考えると、そのような話は夢のまた夢、という気もします。
とはいえ、ありきたりな求人広告を出しただけではあまり反応がないというのも現実。こうなったら、ちょっと思い切った戦略が必要なのかもしれません。

そこで、あの優秀な人間ばかりが集うGoogleが初期にどのようなリクルーティングを行っていたのかを見てみましょう。

Yahoo!本社の近くに設置された看板

Googleは、ある看板をYahoo!本社の近くに設置しました。ここが一つのポイントです。マーケッターは「釣りは魚のいるところに糸を垂らせ」といいます。そこに対象となる人間がいるところに看板を掲げよ、というセオリーを忠実に再現したのでしょう。

最も手っ取り早いのが、ライバル会社に勤める人を対象とした看板です。

そして、そこには{eの連続する桁で、最初に出てくる10ケタの素数}.comと書かれていました。高度な数学のなぞかけです。

そこに知的好奇心旺盛で、自分の数学系の能力に自信のある人がその意味深なメッセージの解読を試みました。実際に問題を解くことで、一連のウェブサイトへアクセスでき、そこでさらなる問題が出題されていた。最終的には、Googleがその広告看板を出したことを明らかにし、こう説明しました。

Google創設の間に私が学んだことの1つは、探している相手に自分たちを探してもらった方が、見つけるのが簡単になるということだ。私たちが探しているのは世界でも最高のエンジニアたちだ。そして、君たちは今ここに居る」

Michal JarmolukによるPixabayからの画像

あなたの会社でも使える!?

バスツアーでリクルート

オーストラリアのソフトウェア企業は、「ヨーロッパよ、我々は君からITマニアたちを盗みに来た」というド派手なバスで15都市を回り、15人の開発者を雇い入れた。

ミシガン州の人材派遣会社は、地元のビジネス誌を招いて、ロックバンドをテーマにした四半期会議を生地にしてもらった。何本かの面白い記事になったことで、何十通もの履歴書が送られてきた。

実際に、このような変わったリクルーティングが功を奏しているケースは枚挙にいとまがありません。

もっと簡単な方法

今、若い人が会社に求める事って何でしょうか?
収入?
確かに重要ではあると思います。ただ、新卒ならともかく、一度収入で会社を選んで失敗した人が、また収入で会社を選ぶでしょうか?何か別の要素があると考えられそうです。たとえば、Googleにおいては、より高い技術力を活かして仕事をしたい、というエンジニアの気持ちを上手くくすぐったメッセージだったのかもしれません。

また、人間関係で前職を辞している人はけっこういると思います。それを例えば、経営者の人柄が見えるような動画を公開するとか、写真で社内の様子を公開するとかはいろいろな効果があるのではないかと思います。

mohamed HassanによるPixabayからの画像

通り一辺倒のやり方ではライバルが多すぎる!?

こういったことでも、私たち中小企業は大企業を参考にしがちです。しかし、大企業と同じことをやって、勝てるわけがない、という現実も知っておく必要があります。ならば、ちょっとゲリラ的なアイデアも試してみる価値はあるのではないでしょうか。

もちろん会社のブランドイメージを損なうようなことはできませんが、そのブランドっていったいどの程度認知されてるのでしょう?そこから考えて行くべきなのかもしれません。

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