大胆な目標とフィードバック

BHAG(ビーハグ)という目標設定

社運を賭けた目標

BHAG(ビーハグ)とはBig Hairy Audacious Goalsの略で、「社運を賭けた大胆な目標」を指します。 これはビジョナリーカンパニーという書籍で紹介されたものです。

この目標、ちょっと無謀なくらいがいいと言います。たとえば、ある起業に関するコンサルティング会社は、「日本の開業率を10%に引き上げます」と言っています。

こういった目標は、人によっては子供だまし的に感じるかもしれませんが、社内のモチベーションを高く保つのに役立つ、と言われています。

「上場を目指す」ある企業

私の知り合いで、ある会社があります。まだまだ会社としての体さえ成していないのですが、集まった幹部たちの合言葉は、「上場する」ということです。当初、自分たちは固より、周囲の人は「なにをいってるの?」という雰囲気でしたが、だんだんと本人たちも、周囲の人たちも、普通にとらえるようになってきました。「ああ、上場を目指してるんだったな、あいつらは」という感じです。

pasja1000によるPixabayからの画像

大胆な目標を掲げたあとやる事

むしろモチベーションを下げないか?

大きくて大胆な目標を掲げるというと、それがあまりに非現実的で、社員のモチベーションを下げないだろうか?という心配はあるかもしれません。たしかに、単に大胆な目標を「押し付けてしまえば」きっと多くの人はモチベーションをなくしてしまうでしょう。

しかし、大事なのは、全社一丸となって取り組む目標ですから、リーダーは本気で取り組まなければなりません。メンバーのせいにしてはいけないのです。押し付けあうのではなく、協力し合うことが大事です。

経過をフィードバック

もう一つ大事なのは、経過をフィードバックすることです。たとえば、何かをするときに「1万」という数字を目標に掲げたとします。そこに対して現在は、「あと9,998」だったとします。これを毎日カウントダウンしていきます。

このカウントダウンというのが結構重要で、まだまだ遠いけど確実に目標に近づいていっている、という状況が共有できると自然とチームの熱は盛り上がってきます。あと半分、あと10、そんなところまで行くと、どんどん実現達成までの速度は加速していくでしょう。

目標設定を戦略的に使いこなそう!

実は、目標設定のやり方として、こういったBHAGのような「大胆な目標を掲げよ」という一方で、「目標はちょっと頑張ったら手の届く範囲に設定しよう」という考え方もあります。
私はどちらも正しい、と思っています。

要は使い方です。
BHAGというと、もはや会社のミッションや理念に近い考え方となってくる部分もあります。ですから、それはそれとして基本的な軸として設定する。さらに、日々の能力向上のためには、小さくて達成可能な目標を設定する。そんな感じでいいのではないかと思います。

どちらを使うにせよ、戦略的に目標を使いこなそうとする意志が大事なのではないかと思います。

rawpixelによるPixabayからの画像

人気記事

レンタルスペース

レンタルスペース

会社案内

会社案内

メルマガ登録

メルマガ・旬の経営情報
ページの先頭へ戻る