今や空前の人材不足。たとえば私どもの所在地である大阪では、一般の事務社員で採用広告を出しても反応は鈍い。営業となれば輪にかけて、反応がない。多少高い給与を示したところで動きは緩慢と言わざるを得ません。
かつては、事務であればひとたび広告を出せば、人が行列を成した時代がありました。それでも採用というのは難しいもので、時としてミスマッチが起こりがちです。
目次
ある究極の質問
御社ではどんな社員を望みますか?
採用に関して、WEBサイトを作ったり、様々な媒体で募集をかけることがあると思います。そういったとき、意外と定まっていないのが、「どういう人材が欲しいか」ということなのです。
よく言う「即戦力になる人材」というのはいったい何を意味するのでしょうか。たとえば、同じ業種で働いた経験があるとかいうことでしょうか。確かに業界のしきたりや常識、用語や感覚を知っている分アドバンテージはあるかもしれません。
じゃあ、同業種を20年経験ある50歳の人と、同業他社での経験はないものの25歳で別業種でのとびぬけた営業実勢がある人が応募してきたとします。御社はどちらを採用されるでしょうか?
社員はなぜ辞めるのか?
ところで、採用時に意識しておきたいことがあります。それは、社員はなぜ辞めるかです。新入社員を考えているのに辞める時の事なんて・・・とおっしゃる方はいらっしゃるでしょう。しかし、私の知る限り、「採用しては、辞められ、採用してはやめられ」ということを繰り返している企業はけっこうあります。
その理由が、例えば採用広告と、リアルな仕事のギャップのこともあるでしょう。しかし、相応の期間勤めた後にやめた人は、たいてい上司との人間関係が原因であるようです。
つまり、スキルとか仕事の内容以上に、社員が定着する要素は多岐にわたっているということです。これを変えていかなければ、次の社員もまた、すぐにやめてしまうかもしれません。

環境を整える
社員にとって居心地のいい環境
今の時代、辞めたら次、というわけにはいかないのですから、一度入社した社員の心はガッツリつかんでおきたいところ。教育費用や、採用費用はバカになりません。そこで、社員が居心地のいい環境とは何だろう?ということは検討が必要な要素となるかと思います。社屋やトイレの整備はもちろんのこと、社風という意味でも社員が「ここに居たい」と思える環境を作るのはとても大事なことだと思います。
社員の評価軸の明確化
特に新入社員を迎えるときに、どんな社員を迎えるべきか?というものをある程度明確にしたいところです。参考としてお伝えできるとすれば、「MS」を意識するとよいのではないかと思います。Mはマインド、Sはスキルです。
経営者の場合どうしても、S、つまりスキルを重視しがちです。どんな大学を出て、どんな経験をして、どんな資格を持っているのか。しかし、これらはあくまで過去の物であり、現在の彼をあらわすものではありません。
そして、社員が辞める理由の大半は、どちらかというと合理的理由というより、感情的なものが多いという調査があります。先ほどお話ししたように、上司とそりが合わないなどと言ったことです。これはどちらかというと、M、つまりマインドにかかる部分。
社員を採用する際に、スキルとしては何を求め、マインドとしてはどんな人間かを意識して面接するだけでも、随分相手を見極めやすくなるのではないでしょうか。
科学的職場と新入社員の相性診断
現在非常に安価に使える仕組みがあります。
それは、mitsucari適性検査と呼ばれるサービスです。
この検査をまずは、既存の社員全員に試していただきます。
WEB上で行う、心理テストのようなもので、お一人20分もかかりません。
その診断結果を社内で掛け合わせてできた「場」に、例えば今採用を検討しているA君が入った時どうなるか、ということを心理学的見地からシミュレーションしてくれます。
たとえば、猪突猛進タイプの上司がいたとします。こういう体育会系の人は、ゴールが定められればひたすらそこに向かおうとします。一方、人によっては「なぜその目的を達する必要があるのか?」というWHYを重視する人もいるわけです。
この二人が組むとどうなるかというと、上司は「売り上げ目標1億円!」とか言って何も考えず走り出すわけです。しかし、部下としては「なぜ1億円?、なぜ売り上げ目標?」がピンと来なければ、動くことができません。
逆にそのWHYがわかりさえすれば協力に力を発揮する部下は、この体育会系上司の下では実力が発揮できずに、早期にやめていく可能性もあります。
こういった相性診断を行い、どう対処していくかをあらかじめ知っておくことは一つの武器としては悪くないと思います。
高額であればあまりお勧めしませんが、登録時の社員の診断は無料、そして新規追加1名ごと2,000円という金額なので気軽に試していただけると思います。
もし、気になる場合は、お問い合わせください。