中小企業における産休・育休の重さ
やりたくてもできない!?
産休・育休というものが中小企業でも導入され始めてからそんなに立っていないと思うのですが、今や男性社員もそういった休暇を取ることが徐々に広がり始めているようです。その趣旨は分かるものの、中小企業においてはいつも最低限の人員で仕事を回している関係上、なかなか社員が産休・育休をとるということを物理的に受け入れにくい状況があるのではないでしょうか。産休・育休中は給与の支払い義務はないとはいえ、代替要員の確保、そしてその人の教育、また復帰後の会社の財政。そもそも、産休・育休をとったまま辞めていく社員だっていることを考えると、経営サイドにとってはリスクばかりが目立ってしまいます。
経営者としては、そういった制度はしっかり活用してもらいたいと思う反面、ちょっと迷惑に感じるシーンもないとは言えないのではないでしょうか。
働き方のバリエーションが増えている!?
ただ、今非常にありがたいのは、この制度が浸透し始めたころと違って、働き方に多様性が認められている風潮があるということ。たとえば、ほかの勤め先に所属しながら副業で一定時間、あるいは一定の仕事をやってもらうということもできます。そこから考えたとき、たとえば同業他社などで若干人がだぶついているところがあれば、そこに一部の仕事を依頼して委託料を支払うというのもありでしょう。会社に出社できないならば、テレワークという方法もあります。また、仕事の一部を外注化するという方法だってあるわけです。個人情報を扱う部分はなかなか難しい部分もあろうかと思いますが、仕事を個人情報を扱う仕事とそうでない仕事に仕分けするとか、いろんなアイデアを出すことはできそうです。
かつてのように、普通に、雇用、アルバイトやパートというだけではなく、比較的気軽に手伝ってもらう感覚で仕事をお願いできるような環境もあるようには思います。
きっかけとしてとらえる
初めてのことも試してみる
今回の産休・育休の話に限らず、何か新しい課題というのは、新しい挑戦への一つのきっかけじゃないかと思います。私の会社でも今まで、複数の社員が産休・育休をとっており、大変ではありましたがどうにかこうにかそれを乗り切った経験があります。そこでたとえば、「一人いなくても少し工夫すれば会社を回すことができるかもしれない」「ただ、その一人がいるときにこそ何か次につながる仕事をしたほうがいい」などと様々な気付きがあります。当社ではこれをきっかけに、社員間で仕事の受け渡しがしやすいようなマニュアル化をすすめたりもしました。
経営していればいろんなことがありますが、それを障害としてとらえるのではなく、機会としてとらえられるといいな、なんて思う今日この頃です。
