困った時のチェックリスト
誰でも知っているけど…
ご承知の通り、会社が黒字であっても現金がいつも足りない企業があります。こういったキャッシュフローを改善するための要素は、誰もが知っている半面、そういった困りごとに際して一つ一つ検証していくことは少ないと思われます。
ここで非常に常識的な内容ではあるものの、キャッシュフローを改善するための財務上のテコを確認しておきましょう。
7つのキャッシュフロー改善のチェックポイント
1.価格
製品やサービスの価格を上げる。
2.販売量
同じ価格でより多くを売る。
3.販売する製品のコスト/直接経費
原材料と直接労働に支払う額を減らす。
4.運営コスト
運営コストを減らす。
5.売掛金
債務者から素早く回収する。
6.在庫/生産中の未完成品
手持ち在庫を減らす。
7.買掛金
債権者への支払いを引きのばす。
スケーリング・アップ
いずれも当たり前のものばかりですが、再考の余地はないでしょうか?

一工夫する
単に値切るわけではない
たとえばですが、上記の例でいくと「直接労働に支払う額を減らす」とあります。これは文面をそのまま受け止めれば、労働者の賃金を減らすと言った意味合いに見えそうです。確かにそういう方法もありますが、士気ダウンや、離職率を上げてしまうかもしれません。
ここでは一ひねりしてみて、例えば外注化するとか、RPA( Robotic Process Automation )と呼ばれる、業務ロボットを導入するとかいったことが選択肢に入ってくるでしょう。
強引なことはあまりお勧めはできませんが、周囲がそういうことに協力したくなるような工夫を上手くすれば、実現可能なこともたくさんあるように思います。
少し古い話ですが、ある楽器メーカーのキャッシュフローが悪化した時、材料である木材の乾燥期間を圧倒的に縮めることで一気にキャッシュフローが改善した話を知り合いのコンサルタントから伺いました。
誰かを困らせるのではなく、技術や工程などの見直しで実現できるといいですね。
