中小企業が新規事業を立ち上げるときどんな事業を検討すればいいのか?

低コストで事業の幅を広げたい

持っているリソースを棚卸

今の事業はどう考えても先細りする。そんな風に考えて新しい事業を立ち上げたい、と思う中小企業経営者は少なからずいらっしゃるようです。しかし、今の本業がある中で一体どうやってそんなことをできるのか、と頭を抱えてしまうケースも少なからずあるようです。

そんな時、まず着目したいのは、自分の会社は一体何を持っていて、どんなものを蓄積しているかを考えてみます。やっぱり大事なのは顧客だと思います。長年信頼関係を築いた顧客に対して、何かしらお役に立てることはできないだろうか。ソフトランディングを考えるならきっとここからスタートするのが合理的でしょう。起業に際して最も困難なのが顧客開拓です。その顧客を持っているということは大きなアドバンテージといえるかもしれません。

それ以外であれば例えば、特定のノウハウであったり、何かしらの仕組みや製造機械があるでしょうからそれらをより活かすにはどんな方法があるのか、というところがスタート地点になるのではないでしょうか。

違う顧客にアプローチ

既存の顧客を持っていることは大きなアドバンテージといいましたが、一方で、わりと成功例として見聞きするのは従来とは顧客層の違うビジネスに乗り出した場合です。当然難易度は高いのですが、難易度が高い分、社内の士気が上がるということがあるのかもしれません。本業とのバランスの関係で、どうしてもおざなりになりがちな新規事業ですが、社長がそれなりに本気で取り組むなら、あるいは大きく成長する可能性もありそうです。その場合は単に既存客に新しい商品を売り込むということと、心理的に区別しやすい顧客層を変える新規事業が気持ちの切り替えがしやすいという側面があるのかもしれません。

もう一つ危惧するのは、既存事業の顧客というのは高齢化している可能性が高いと思われる点です。個人であれ法人であれ、経済的な活動がだんだんと小さくなっていっているケースが多いと思います。その場合はやはり顧客を入れ替えるくらいの勢いで事業を立ち上げるほうが成功しやすい可能性はありそうです。

どう役割分担するのか

サラリーマンにとって新規事業開拓は難しい?

では、そういった新規事業をスタートさせるにあたって、誰がその役割を担うか、です。実はこれは中小企業の一社員が行うというのは、難しいケースが多いのではないかと思うのです。もちろん、そういったイキのいい社員さんがいるケースもあるとは思いますが、一般的には人はリスクを嫌います。そのようなチャレンジをして失敗するリスクを考えると、デキることなら穏便に普通の仕事をして、そこで評価されたいという社員さんが圧倒的に多いと思います。

そう考えると旗振り役は、経営者かもしくはそれに準ずる人。たとえば後継者などが適任といえるかもしれません。日常の仕事は「うまくいくことが当たり前」なのですが、新規事業開拓は「うまくいかないことが当たり前」という世界です。その中で役割をやり遂げるには相当な精神力と、それなりに人を動かす力が必要になってきます。だから、それを後継者ができたとすれば、会社のバトンタッチの上でもかなりいい傾向が見えるのではないかと思います。なかなか実を結びにくい仕事ですが、やりがいはある仕事ではないでしょうか。

Gerd AltmannによるPixabayからの画像

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