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「価値が分かりにくい商品」を実感していただく
こんなにちがいがあった炊飯器
少し前に我が家の炊飯器を買い換えました。前の炊飯器はけっこういいモノを買っていたようですが、飼い猫が高いところから炊飯器に飛び降りたりするものですから、今回は安物を買いました。どうせ壊れるだろうし・・・という割り切りでした。
しかし、それでご飯を炊いたまさにその日、家族全員からのブーイング。私なんかは特に白飯の味なんてわからないと思っていましたが、明らかにおいしさがかつての炊飯器とは違います。あんまり違うので、驚かされました。
とりあえずしばらくは使うけど、早めに買い替えよう、と家族全員が賛同しました。
今まであまり価値を感じていなかった炊飯器も、値段相応の価値があったのだな、と改めて実感しています。
同じ羽毛布団でも・・・
もうひとつ、私が実感したことを共有したいと思います。それは羽毛布団です。実は、結婚当初に購入した羽毛布団が我が家にはあります。そろそろへたりも出てるので、買い替えようということで昨年、比較的安価なホームセンターの羽毛布団を買いました。
今年はそのホームセンターの羽毛布団を使っていましたが、冷え込みのきつい日はこれでは少し寒いと感じました。そこで、古い羽毛布団を出してきたのですが、これがまた素晴らしいのです。温かさと、ちょうどよい重み。そそくさと安い羽毛布団はしまい込んでしまい、古い高級布団を今は使っています。
「お試し」では実感できにくい価値
電気屋さんでの試食
こういった炊飯器の良さというのは、わかりにくいので家電量販店では、試食などをやっていたりします。しかし、いいものだけを食べてもピンと来なかったり、そもそも自宅とは違う環境で、違う人が炊いたご飯は、うちで食べるものと感覚がまったく違うように思います。
羽毛布団も、どうしても「羽毛布団なら同じでしょ?」と思っていたり、また店頭での触感だけでは、「確かにいいんだけど・・・」という程度で終わることも多いのではないでしょうか。
「自宅で試せる」という工夫
あくまで素人考えなのですが、たとえば、炊飯器であれば1週間貸し出して今あるものと比べてみるとか、値段帯の違う二つの機種を借りて日替わりで使ってみて評価するとか、そういったためしかたができると、その良さがとてもよくわかるんじゃないかと思います。
いつものお米、いつものみず、そしていつもの調理。そのうえで、「ああ、これは美味しい!」と感じたなら、たぶん2万円の炊飯器を検討していた人が、5万円とか、10万円のものを検討することがけっこうあるんじゃないかと思います。
布団に関しても同様で、1週間試すことができたら、きっといいものとそうでないものの違いがよくわかると思います。そのうえで、気に入ればそのまま買い取り、そうでなければ返却ということもできたりしないか、と思うのです。
きっと平均単価は上がるでしょうし、お貸しするなら個人情報は頂くわけですから、その時にご購入頂けても、長い関係を作ることは可能になってくるのではないかと思うのです。
業種ごとにいろんなクリアすべき課題はあるのかもしれませんが、ご一考いただけるとビジネスが発展する一助になるのではないでしょうか。
