象徴的なテーマパークの料金発表
「数で稼ぐ」のが難しい時代?
たまたまこんな記事を見かけました。
ディズニー、料金が3月から変動制 週末や祝日は値上げ(朝日新聞)
簡単に要約すると、東京ディズニーリゾートにおけるテーマパークの入場料が、平日は据え置きだけど、休日は値上げという報道です。発表は、休日の密を避けることが目的というニュアンスのようですが、シンプルに考えると稼ぎ時の休日に入場制限しなければならない分を、どこで賄うか?ということを考えた結果、値上げに踏み切らざるを得ないということなのではないかと個人的には考えています。
これまで、「数で稼ぐ」ことができた部分が、コロナの影響であったり、人口の減少などで難しくなってきています。それが値段に反映され始めるのではないでしょうか。
おそらくテーマパークだけの話ではない?
この傾向はテーマパークだけの話ではなく、ホテルや旅館、旅行や交通機関といったレジャー施設に限定されるものではないと思っています。たとえば、自動車などはそれを必要とする人が少なくなりますが、自動車産業が維持できるとすれば相応の値段を頂く必要があります。住宅だってそうでしょうし、電化製品もそうでしょう。いろんなものが相応の値段を頂く、という方向へ進むような気がしています。
一方で、今までは数で勝負していた分、人はたくさん働くことがデフォルトでしたが、少ない売上で利益が確保できるような社会ができれば、仕事時間はあまり長くとらなくてもよくなるのでしょう。
値上げは決して悪い話だけではないようにも思えます。
自分達の仕事の価値を見直そう
過去の延長では難しいのがこれからの時代なのかもしれません。松下幸之助氏が「水道哲学」と称して「モノを溢れさせることで日本を豊かに」という思いはいったん達せられ、これからは違った哲学で発展していくことが必要なのかもしれません。
もちろん今の時点で正確な答えを出すことは難しいと思います。ただ、社内でそういった問いを持ち、社会の変化をウォッチしながら、つねにどこへでも動ける姿勢をとっておくことが今の時期には大事なのかな、と思ったりもします。
少し時間にゆとりのある年始にでも、そんな会議が出来れば良いですね。
