社長の情報収集の範囲

同じ業種におけるベストプラクティスの限界

例えばビジネスパースンのランチ事情を考えてみる

どうしても私たち経営者は、自分と同じ業種・業態を参考にしようとする傾向があります。やたらと業界動向ばかりを気にかけるのです。もちろんそれはそれで大事なことですが、私はそれはほどほどにして、もう少し広い視野で社会を見ることをお勧めします。とても分かりやすいところで、飲食店を経営している場合のことをイメージし、ビジネス街におけるビジネスパースンのランチ市場を狙った戦略を考える前提でみてみましょう。

自分は個人で中華料理店を経営しているとしましょう。よくあるのが中華料理店でのトップと目指すというパターン。夜の会食市場ならそれはそれで存在感があるかもしれませんが、ランチとなると少し重いかもしれません。いっぽう、ビジネスパースンはお店の固有名詞からその日のランチを検討することはあまりないと思います。どちらかといえば、「今日はがっつりたべたい」とか「うどんが食べたい」とかいうことを思い浮かべると思います。そこで広がる選択肢は、ファミレス、食堂、コンビニ、ファストフード、パン屋、スーパーの総菜、ほか弁、デリバリーなど、様々です。お客様は、中華料理店の中から選ぶというより、これだけの選択肢からランチを選ぶのが一般的でしょう。

ライバルはむしろ同業者ではない

近年はとにかく様々な市場において、その多様性の広がりが大きくなっているように思います。かつては、昼食といえば食堂に食べに行くか出前かの二択程度でしたが、市場あるところには様々な業種が参入しています。飲食に限らず、多くの業界で似たような状況があるのではないでしょうか。特に、BtoB市場ではそれが見えにくいことも多いのですが、お客様が選択されるのは自分の会社の商品サービスと、同業他社だけではなく、別業態やまったくカテゴリーの違う商品が必要な機能を提供してくれるならそれも選択の一つとして検討しているケースが多いと思われます。

そんな中、サービスや商品の提供側が、同じ業界の人たちの輪の中で、「より高い技術をマスターするためには」なんて議論を繰り返していても気が付けばお客様は違うところに行ってしまっていたということもあるのではないでしょうか。

そもそも同業者においては同じ情報をお互いが共有している可能性があります。ということは差別化はできないわけです。だから、同業他社が着目しないところに着眼点を持つという歓声が大事なのではないでしょうか。

異業種のアイデアが使えることも

ファストフードと小売り

ファストフード店では今や当たり前になったドライブスルー。実はこれほかの業種でも応用できるシーンはたくさんあると思います。今一つうまく言っている感じはありませんが、私の知る範囲ではクリーニング屋さんでドライブスルー店舗を持っているところがあります。一部の地域にしか見られませんでしたが、公衆電話のドライブスルーも一時期在りました。(携帯電話の搭乗とともにその施設はなくなりましたが)たとえばスーパーなどの小売りも、事前にWEBで注文してドライブスルーで受け取るという仕組みができてもおかしくないと思っています。

まだまだうまくいっている事例は少ないですが、工夫の余地はあるんじゃないかと思います。

なんにせよ、ほかの業種で解決されたことが、自分の業種では解決されていない場合もたくさんあります。それを知るにはいったん外から自分の業界を見なければなかなかそのことに気づくことができません。ですからぜひ、業種を超えたところ、同業他社が着目しない情報を意識して集めるようにしてみてはいかがでしょうか。きっとたくさんの気づきを得られるのではないかと思います。

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