学びはビジネスの外からもたらされることも

直接的な学びと、応用としての学び

自然科学の世界とビジネス

先日たまたま書店に行くと「感染症」「ウィルス」特集の棚がありました。私はその中から一冊選んで買いました。これがなかなかに面白い「アタリ」の一冊でした。

ところで、以前から不思議に感じていたことがありました。例えばウィルスなどが人の身体に入ると病気になることがあるわけです。そして、ウィルスの種類によっては死に至る病気もたくさんあります。しかし、これ、自然の摂理に反しているんじゃないか?とずっと不思議に思っていました。

基本的に生命は、自分たちの種を存続させるベクトルで生きていると思います。であるなら、宿主である人間を死なせてしまっては自分達も生き残ることはできません。なのに、人を死なせるウィルスがある、というのが不思議でい方がなかったのです。

答えは簡単だった

その長年の疑問に、今回手にとった本はいとも簡単に答えてくれました。ウィルスに限った話ではないですが、こういった生物(実はウィルスは生物と無生物の間にあるもののようですが、便宜上こう呼びます)は、より自分たちの種を未来に残すべく「多様性」を身につけます。つまり、いろんな変種が出てくるという事です。そういったいろんな変種を作ったうちのある種類が、たまたま、人間を死に至らしめるようなものに進化してしまった、という事なのだそうです。

ウィルス君はより確実に未来に自分の遺伝子を残すため、いろんな形や色んな性質を持った子孫を創り出し、そのうちのいくつかはたまたま人に毒性を与える物だった、と。

なーんだ、って話ですよね。別にウィルスは人間を死なせようとして進化したわけではなく、いろんな宿主と、いろんな自分たちの特質との組み合わせを試していて、その中で生き残った者が、未来を創るって話なわけです。

自然が経営者に教えてくれること

経営も「自然の法則」の中で行われる

さて、経営について考えるとすると、私たちは自然の中で生み出された人間であり、多くは自然の法則の中で動くと言われています。たとえば、先のウィルスになぞらえて考えると、ウィルスは誰かを死に至らしめたいわけではないけど、自分が生き残るためにいろんなことをやっているうちに、そういったことが結果として起こることがある、という事がわかります。

そして、一方で、誰かを害するウィルスは、それを撲滅しようとする力が働くことになります。たとえば、天然痘が撲滅されたように。

つまり、生き残るためには、たくさんのトライアルを行う一方、他者を害することなく成長していく。そんな動きがよさそうです。これは象徴的なお話の一つですが、たとえばそういったウィルスの一冊の本から仕事に活かすことができる考え方を得ることも可能だと思います。

行き詰まった時のヒント

たとえば、会社のこれからを考えるとき、先が見えなくて困ったとしましょう。そんな時に、直球の「〇〇ビジネスの教科書」的なハウツーものもいいかもしれませんが、まったくビジネスとは無関係なジャンルの書籍や情報からヒントを得られることもあるように思います。

笑えない話ですが、ある方は、犬のしつけの仕方の本から夫婦関係の本の骨子を思いつき、それがベストセラーになったという話を聴いたこともあります。困った時には、少し現場とは違った情報を抽象化して応用する、といったことを考えてみてはいかがでしょうか。

Jill WellingtonによるPixabayからの画像

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