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会社を構成する人脈の究極の質問
その社員、もう一度雇うだろうか?
仮に会社として、すべてをいったんゼロからスタートすると考えてみましょう。そういった状況において、あなたの会社のパートナー、社員、取引業者、協力業者を再度雇うでしょうか?
この究極の質問を問うとた時、自社にミスマッチな人材の特徴があぶり出されます。たとえば、ある仕入れ業者は納期に関しては非常にしっかりしているけど、品質に難があるとしましょう。もし、代わりの業者を探すとしたら、どんな視点で探すでしょうか?こういったことをイメージすることで、次の一歩が明確になることがあります。
意外と同じ失敗を繰り返している
たとえば人材確保においても、今まではこんな基準で人を選んできた、という基準がどの会社にもあるでしょう。それは明文化されていたり、マニュアル化されていなくとも、なんとなく採用担当者の頭にあるはずです。
そういった基準で選んだ社員が、そこそこの確率で社内でよい仕事をしてくれているのならOKです。しかし、実際のところは、色々と困った点もあるのが現実でしょう。もちろんすべてにおいて完ぺきな社員などと巡り合うことはそうそうありませんが、何を優先するかを考えたとき、その選別方法が良かったかどうかを見直すきっかけが必要となります。それを考えるときに、「この社員、もう一度雇うだろうか?」と考えてみるとヒントが見えることがあります。
撤退すべき事業の見分け方
ある名経営者の判断
企業が成長して多角化したある企業。あまりにも膨れ上がった会社の事業をどうすべきか?ということがその会社の役員会で議論されました。議論は紛糾しました。なにしろ、今がダメだとしても将来に伸びるかもしれない業種も含まれているからです。単に赤字事業を切り捨てる、という簡単なものではありません。
そこでそのCEOが行ったのはこんな言葉だったそうです。「この会社をいったん解体してゼロから出発する、と考えてみてほしい。その状況で、新たにそのビジネスを手掛けたいかどうか?という視点で見直してみよう」。
そういった判断基準が示されて後は、会議はどんどん進んでいき、整理事業が決定されていったと言います。

捨てるものを見極めるのは難しい
今までもっていた物差しを捨てるというのは、けっこう難しいことです。しかし、それを捨てた瞬間、物事が動き出す、ということはあるようです。ゼロからスタートするとして、もう一度雇うか?もう一度事業を行うか?もう一度やり始めるか?といった質問は、非常にわかりやすい判断基準と言えそうです。
だらだらと続けているけどやめられないこと。これが社内にあるとしたら、そんな視点で見直していくことで、随分と身軽になることはあるんじゃないでしょうか。何かに困った時は、付け足すだけではなく、引いてみる事を考えるのも一考だと思いますがいかがでしょうか。