ティール組織のために最も大事なこと

最近の経営におけるバスワードの1つに「ティール組織」というものがあります。これはざっくりいうと自主経営(セルフ・マネジメント)。組織図はフラットで、上下関係はなし。つまり、命令系統がないんですね。ノルマもないから、みな自主的に自分の能力を会社への貢献を企図する。経営者からすれば理想的に見える組織。しかし、その組織を作るには、ある前提が必要です。

ティール組織とは?

組織の発達段階

ティール組織を提唱する、フレデリックラルーは組織をいくつかの段階に分類して、それぞれにカラーを紐づけています。

衝動型(レッド)
組織生活の最初の形態。力、恐怖による支配。マフィア、ギャングなど。
単純な因果関係の理解により分業が成立。

順応型(アンバー)
時間の流れによる因果関係を理解。計画が可能に。規則、規律、規範による階層構造の誕生。教会や軍隊。

達成型(オレンジ)
「命令と統制」から「予測と統制」へ。実力主義の誕生。効率的で複雑な階層組織。

多元型(グリーン)
平等と多様性を重視、ボトムアップの意思決定。多数の素テクホルダー

進化型(ティール)
自主経営(セルフ・マネジメント)、全体性(ホールネス)、存在目的を重視する独自の慣行

なんとなくのイメージは見て取っていただけるのではないでしょうか。

組織を作るときの不可欠な要素

じつは、ティール組織の著者フレデリック・ラルーは組織そのもののありかたは、経営者の資質以上にはならない、と言っています。
つまり、組織のあり方は、リーダーの資質に大きく依存するということです。例えば、どんな策を弄しても、リーダー以上の組織はなれない。リーダーの発達段階が問われるのが、組織のあり方だというのです。

組織をコントロールしたい衝動

「部下にこうなってほしい」という時点で問題?

ティール組織はある意味、経営者として、会社のマネジメントを完全に手放すことというか、部下と同じスタンスで関わることが一つのポイントになると思います。そういう意味では、「部下がこうあるべき」という思いはすでに組織をコントロールしようという意志が見えてきます。これは、ティール組織的発想ではない、という考え方になりそうです。

つまり、すべてがよく見えるティール組織は、経営者自身がそれなりの葛藤を乗り越える必要があります。経営者の人間的成長なくしてこういった組織はできないと考えられます。

上司の仕事は?

そもそも、ピラミッド的組織図を持たないティール組織。それでも形式的にCEOが必要なわけです。ではこのCEOの役割は何かというと、この組織の活動を妨げる外敵から組織を守ること。

たとえば、こういった今の時代では一風変わった組織は何かと外からの圧力があるものです。そういったことから守るのがCEOの役割ということです。

オレの会社、という思いを持っていると難しい

残念ながら、「俺の会社なんだから」という感覚は、社内外へのコントロール欲求と考えると、こういったリーダーにティール組織はつくることができない、ということが考えられます。ワンネス、つまり自分は会社の一部でもあり、代表でもある、という非常に一般的には理解が難しい立場にあります。だから、会社とのGIVE&TAKEという考えもあまりなじまないと思います。

そういったときに、ティール組織は必ずしも楽園とは言えないかもしれません。

特定部分だけが強調されがちなティール組織

結果としてのティール組織は夢のようにも見えるマネジメントです。しかし実際は、中朝企業経営者にとっては、ピンとこない部分も多いのではないでしょうか?逆に言うと私は懐疑的な部分も持っています。

そもそも、こういった組織にしたいなら、自分の立場はこうなるという前提を知っておくのが本当は大事なのだと思いますがいかがでしょうか。

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