事業をどうやって広げるか?

暗黙知を形式知に

今の仕事を手放す

もし会社を大きくしたいと考えるなら、大事なことは何があるでしょうか。人を育てることもその一つだと思いますが、それはなかなか時間がかかりそうです。その前にできることとしたら、リーダーは自分がやっている仕事を手放すことに尽きるでしょう。実はこれをやり始めると、将来の事業承継においても効力を発揮しますし、仮に事業を売却するという場合にも役立つでしょう。そういったことを考えないまでも、仕事のパターンをコピーすることで事業を広げる一助になることは間違いないと思います。さて、その際に、よくあるのが「俺の背中を見ろ」という話。残念ながらこれではなかなか人は育ちません。最低限の仕事内容の整理が必要となってくる可能性があります。

大事なことは2つ

暗黙知という経験上知っていることを、形式知というだれでもアクセスできる形にするにはどんな工夫が必要でしょうか。おそらく大事なのは「何を」「どの順番で」行うか、ということだと思います。仕事の骨組みはこの二つの内容である程度明確になりますから、その時々に置いたバリエーションを列挙していくと大雑把なマニュアルというか、業務のリストはでき上ってきます。

このリストをもとに大雑把なやるべき業務を伝えつつ、教える際に動画をとっておいたりするとその後も使うことができるので便利かもしれません。今や動画は手元のスマートフォンで撮れますし、無料のアプリで編集するレベルで十分だと思います。そんな風にして、できる限りリーダーは自分の仕事を手放していく意識が必要かと思います。

「まだ無理」と思われることも、思い切って任せることで覚えていくこともあるかと思います。どうしても文章化できない経験からくる機転というのは存在します。そこについては未完成であったとしても経験を積ませなければなりませんから、思い切って任せてしまうことが大事なのかもしれません。

仕事を手放したリーダーがやるべきこと

新しいチャレンジ

リーダーである私たちが部下に仕事を渡す。この流れはほかの分野で「コピー」することが可能だと思います。そういったコピーをたくさん作ることで、たくさんの事業部を作ることが可能かもしれません。そうしないにせよ、リーダーが身軽であると、必要な時に瞬時に行動を起こしやすくなります。そもそも暇をもてあそぶリーダーが、ぶらぶら遊ぶだけかといえばそれでは終わらないのではないでしょうか。遊んでいるように見えて、人脈を広げたり、新たなビジネスの種を探っていることが多いのではないかと思います。そういった自由な立場で知見を広げ、新たにビジネスを立ち上げ、軌道に乗せる。これを何度か繰り返すことができれば、会社は多角化できます。

もちろん多角化がいいかどうかは議論があるところですが、少なくとも「日常の実務でいっぱいいっぱい」であることよりも、次のことを考えているリーダーの方が頼もしく見えるのは私だけではないような気がします。

中小企業は多くの場合、時間、お金、人員にゆとりがないことが多いと思います。まずはリーダーこそがそのゆとりを持つことで、会社の生産性アップを考え始められるような気がするのですがいかがでしょうか。

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